【不死のゾッド】
不死のゾッドも使徒です。
なので、ゴッドハンドに付き従う事が本来は至上の喜びであると思われます。
ですが、その場合、ゴッドハンドの統制下に在るため、自己の欲望が満たされないことがあるでしょう。
使徒は自己の思うがまま、好きなように生きて行くものです。なので、その点、少し矛盾します。
ゾッドは、ガッツの前に現れた最初の使徒でした【コミック第5巻『不死のゾッド(1)』参照】。
ゾッドは強敵と出会い、その者と戦うことを至上の喜びとして300年以上に亘って戦い続けた剣士です。
このため傭兵の間で伝説的な存在となります。
また、ガッツや髑髏の騎士とは幾度も死闘を繰り広げ、現在は新生鷹の団の幹部であり、新生グリフィスの一番忠実な下部(しもべ)とも言える存在主です。
その彼がいかにして使徒への転生に至ったのか?
今回はそんなゾッドの疑問について述べたいと思います。
1.プロフィール
いつものようにまずはそのプロフィールから。例の如くベルセルクオフィシャルガイドブックに基づいて説明します。
推定慎重:220cm(使徒時350cm)、推定体重:165kg(使徒時1001kg)、推定年齢:不明、性別:男、髪の色:黒、瞳の色:赤、武器:斬馬刀及び戦斧
2.性格・理念
常に強者との戦いを求めるゾッドは、弱者を蹂躙(じゅうりん)するようなことはなく、闘争心を燃やす強者との死闘を求めてこれまで生きてきました。
求道者であり、豪快な性格ですが、ワイアルドのように我欲に溺れて大局を失うようなことはありません。
新生鷹の団の別の幹部であって、槍騎士団所属の伝説の武人であるロクス【コミック第22巻『鬨の風①』参照】をして底知れぬ男と言わしめます。
また、ゾッドは、黒犬騎士団ワイアルド【コミック第10巻『石の城の花』参照】から瀕死のグリフィスを救った経緯があります。また、蝕の後において他の使徒とは明らかに異なる行動を取ることもありました。そこには、彼なりの流儀がありました。
それは、ただ強いだけの使徒よりも、人でありながらも使徒を脅かす程の実力と気迫をもった強者をライバル視するというものです。
一方で彼の忠誠心はとても厚いです。
己を下したグリフィスには、素直に頭を下げて臣下に下る程です【コミック第21巻『出現』参照】。
【グリフィスに忠義なゾッド】
3.来歴
300年以上生きていれば、ガッツ並に強かった人間もいたかもしれません。
またいくら無敵のゾッドといえど、多勢に無勢では不利な場面はあったのではないでしょうか。
その度にゾッドが死んだという風説の流布があったのだと思いますが、ゾッドはしっかりと生きていました。
やがて、使徒として不死の存在となり、300年以上の長きに亘って群れることなく、個人で行動してきたのです。
その間に出会った最強のライバルが、髑髏の騎士であり【コミック第9巻『髑髏の騎士』参照】、ガッツだったのだと思います。
4.技能
『不死のゾッド』の容姿は、牛とライオンとのあいの子とでもいうのでしょうか?
筋肉の塊のような巨大な体軀(たいく)で、コウモリのような翼を持って飛行します。そして、頭部には巨大な二本角が生えています。
まさしく悪魔を連想させ、恐怖指数でいえば100パーセント恐怖を呼び起こす存在です。
使徒としての身体能力におごることなく、常に実践で腕を磨き上げたところは、ガッツと共通するところではないでしょうか。
剣術の技量には、凄まじいものがあります。
ガッツとの戦いで有名なのが、コミック第23巻『剣の丘での再会』での戦闘でしょう。
【ガッツと一騎打ちするゾッド】
その戦いぶりは、漫画であっても十分手に汗握るものであり、ベルセルクにおける最重要な場面の一幕と考えます。
目にも止まらぬ両者の剣裁きは圧巻で、使徒化しなくてもゾッドの強さが並外れたものであることは明らかです。
加えてゾッドが放魔することで有する天空高く高速で飛行するための巨大な羽により、他者を同乗させての空中移動も可能であり、グリフィスの移動手段としても活躍していると思います。
【放魔状態で羽を有するゾッド】
5.ゾッドの転生に至った理由
ゾッドもガッツと同様で傭兵出身者ではなかったかと思われます。
その根拠ですが、傭兵で無ければ実践で腕を上げることはできないからです。
実践での経験の多寡こそが、剣術を磨き上げる最高の手段だと考えます。
宮本武蔵が、武人として日本全国を行脚したのと似ているかもしれないですね。
また、ガッツのように孤独の傭兵だったと思われます。
なぜならば、ゾッドは、蝕において他の使徒のように鷹の団の団員達を食い潰すことはせず、蝕の領域外で永遠のライバルである髑髏の騎士と戦闘に興じていたからです【コミック第12巻『宴』参照】。
孤独の傭兵でなければ、他の使徒からお声が掛かり、一緒に蝕に参加していたのではなかったか?と考えます。
その他にもゾッドが自分の仲間と一緒のところを見たことは、グリフィス以外はいないのが私の認識です。
【蝕の領域外で髑髏の騎士と戦闘するゾッド】
ゾッドが蝕に参加しなかったのは、ゾッドの興味は、己の限界を知るほどに強い相手と戦闘することのみにあったからです。
そして、その場に居合わせたのが、たまたま髑髏の騎士であったというところでしょう。
かってゾッドは、ガッツにとってのグリフィスのような存在の人物と出会っていたかもしれません(それが髑髏の騎士か否かはわかりません)。
なのでガッツを見ていると、ゾッドは昔の自分を見ているようなそんな錯覚さえも覚えたのではないでしょうか?
そのため、恐帝ガニシュカ大帝との戦いでガッツと共闘したのかもしれないです。
そして、その人間と戦ったものの敗れてしまい、その人間の為に刃を振るうようになった。
この辺り、ガッツとグリフィスとの出会いと同じではないかと勝手に想像します。
よって、ガッツと似たような人生経験をゾッドは積んだかもしれません。
そして、ゾッドはいつかその人間を倒す事を夢見ていた。
しかし、その彼もグリフィスのように体の自由が効かなくなり、戦場で役に立たない存在となってしまった!
その挙げ句、彼はゾッドの目標では無くなってしまった。
なので、己の目標を失ったゾッドは、人間というものの儚(はかな)さに絶望し、その彼を生贄に捧げることを覚悟でゴッドハンドを降臨させ、使徒へと転生した。
つまり、使徒化するには、必ず自分や自分の身内などのように、自分にとって掛け替えの無い者を生贄として捧げなければならないわけですが、ゾッドにとってのそのような人物は、宿敵のライバルであったということになると思う訳です。
6. ゾッドの考察から考える物語の今後の予想
このように考えますと、今のガッツがそのポシェットに入れているベヘリットが一躍脚光を浴びるように思えるのです。
つまり、今後の展開として、ガッツが使徒化するとしましょう。ですが、その場合、ガッツ使徒は、ガニシュカ大帝のような、使徒であっても異端児の使徒であり、ゴッドハンドに楯突く存在の使徒であるということです。
そして、そのときに生贄として捧げるのが、フェムトということだって、可能性はゼロではないように思えるのです。
これって、今までに全くない推論ですが、映画のクライマックスは、視聴者が全くもって予想できない展開をすることで、視聴者を圧倒するから面白いのです。
ですので、巷で言われるように、ガッツが使徒化するための生贄にキャスカをあてる程度では、物語の展開が見え見えであり、読者からのブーイングは必至と、三浦先生は考えているのではないでしょうか?
しかし、そうなると一つ問題が生じます。
つまり、ガッツとグリフィスとの戦闘はなくなってしまうということです。
よって、この辺りの展開を読むのは非常に難しいと感じるわけですが、ガッツが神の存在を完全否定し神を嫌っているということをヒントに、ガッツにとっての最終的な宿敵が神であるというように考えれば、グリフィスを生贄にするという仮説もあり得るということになると思います。
狂戦士の甲胄を纏ったガッツが使徒化したら一体どれだけ強くなるのか?
残りの4人のゴッドハンド以上にガッツが強くなるのはありありだと感じるのは私だけでしょうか?
そして、先ほどの神との戦いに話しを戻せば、ゴッドハンドを総て倒したガッツが、最終的に挑むのは、ゴッドハンドの上位に位置し、ガッツが心底嫌っている神であるということ、そして、この神とガッツとが相打ちとなって、この世自体が消えてまうことで、物語が終焉するという空想をしましたが、あなたならばどうお考えになりますでしょうか?
変な予測となってしまうかもしれないですが、可能性の話として、こんな風に妄想してしまいました。
ゾッドの話であった今回の記事が、物語の展開という話になってしまいましたが、今思うがままに書きました。
今後の物語の行く先を見守りたいと思います。
7.まとめ
いかがでしたか?
今回は、『【ベルセルク】不死のゾッドの正体について徹底考察してみた。』について紹介致しました。
今回の紹介で、不死のゾッドについてもっと知りたいと思った人の情報として、そこそこご理解頂けたのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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