目次
1.漫画の世界はやはり嘘!
僕は最初にベルセルクを読んだときに、人の丈ほどもあり、
太さも厚みも普通の剣の3倍はあると思われるドラゴンころしを振り回すなんて、
普通ではない!やはり漫画の世界なんだ。嘘だなと思いました。
そして、このことは何と漫画の中でもガッツと戦闘する騎士たちも同じようなことをいっています。
このため、絵を描いた原作者の三浦建太郎先生もそのことを十分認識した上でベルセルクを作っているなと思いました。
それでは本日も張り切って参りましょう。
2.何故ベルセルクを夢中になって読んでしまうのか?
それにも拘わらず、何故こうもベルセルクのコミックを夢中になって読んでしまうのだろうと不思議でなりませんでした。
そして、ベルセルクのことを調べていくうちにいろんなことがわかってきました。
三浦建太郎は、ご自分の作品で天下を取るにはどうしたらいいかということを常に考えていたそうです。
また、ハリウッド映画があんなに多くの人を魅了させるのはどうしてなんだろうということも考えていたみたいです。
僕は三浦建太郎と同じ世代で、80年代のハリウッド映画を観て育ちました。
当時は、今のようにコンピュータは普及していません。 なので、コンピュータを用いて作成される画像であるCG(コンピュータグラフィックス)なんてありませんでした。
このため、役者は生身一つで演技をすることが求められました。
その動きには、当然のごとく重力が影響します。なので、役者がアクションをする場合、演技を始めたばかりの頃は動きもスムーズですが、疲れたら疲れたなりに動きが鈍くなり息切れもする。そうなるのが普通でした。
なので、ガッツがあの化け物のごときドラゴンころしを一晩中振り回して魔物と対峙するなんてことは本当であれば普通であればあり得ないことなんです。
けれど、読者のだれもが、そんなことは嘘だということを意識しながらも、漫画を読んだり、アニメを観たりしているわけです。
これは、ベルセルクで描写される重量感や密度感が見せかけでないことを読者に感じてもらえるようにするための工夫と努力が作品の中できちんとされているからできることです。
なので、ベルセルクは、世界中でコミックが累計4000万部も売れるほどのメガヒット作品になったのでだと思います。
たとえば、作者の三浦建太郎先生は、ガッツの動きにリアリティクスを持たせるため、友人で、プロの格闘家と今でもトレーニングを行っている漫画家の森恒二先生の指導を受けてボクシングも実践したということです。
森先生は、格闘技の愛好家であるとともに、ヤングアニマルに掲載の”自殺島”や”ホーリーランド”の作者であることでも知られています。
地球上のあらゆるものには重力が作用します。なので、あらゆるものの動きは当然のごとく重力に逆らったものになります。
そして、ベルセルクでは、この重力を意識して漫画に反映させており、動きに伴う重心の位置の変化が読者にわかるよう意識して作品を作っているということでした。
このため、読者や視聴者には、嘘だとわかっていても嘘っぽくないという思考回路が出来上がるのだと思います。
3.ハリウッド映画ではどうしてる?
ちなみにハリウッド映画では、今でもCGを使わない作品は少なくないそうです。
その場合、リアリティーラインを意識しているので、物理法則に沿って作られます。なので非常に現実味をおびるのだと思います。
制作にあたって基本的にはミニチュア合成を利用するそうです。
戦闘機による攻撃のシーンに迫力があったり、カーアクションで夢中になるのは、ミニチュアの実写合成による効果が大きいと聞いています。
また、僕の好きな映画にトム・ハンクス主演の『アポロ13』という作品があります。
日本人がアポロ13号のミニチュアを作って特撮したことで話題になりました。
アポロ13号が飛び立つシーンなどは、まるで本物かと言うくらいにリアリティに富んでいました。
その辺りのことをウィキペディアでは次のように述べています。
アポロ13号を宇宙に打ち上げるサターンVロケットの発射シーンや、
各種モジュール切り離しシーンなどは、本物のような映像を当時の最先端CGと精密模型によって再現しており、
試写を観た当時の一部の関係者らが本物の記録映像と間違えた程である。
CG制作の模様はNHKスペシャル「新・電子立国」や「世界まる見え!テレビ特捜部」でも取り上げられた。無重力状態のシーンは、映画史上初めて航空機を使った実際の無重力状態で撮影されている。
この航空機は、もと空中給油機だったKC-135AをNASAが無重力訓練用に改造したもので、
通称「嘔吐彗星」。1回のフライトで約25秒間の無重力状態が得られるが、撮影のために600回近く飛行した。
当作品では、地上のセット(すなわち通常の重力下で撮影したカット)と巧妙に混ぜ合わせて編集されている。ラストシーンでトム・ハンクス演じるラヴェル船長が握手する強襲揚陸艦イオー・ジマ(捜索ヘリコプター隊の母艦)の
艦長役は、原作者ラヴェル船長本人である。
なので、実写がいかにファンのこころを掴むかということを、三浦先生や今回の新アニメベルセルクのスタッフの方たちは、十分にわかって作品作りをしているのです。
4.ベルセルクの根底にある重量感や密度感が嘘っぽくないのは、実写をベースにしているから
このように、ベルセルクの根底にある重量感や密度感が嘘っぽくないのは、実写をベースにしているからだったんですね。
そして、それにプラスして、”ちょっと嘘っぽい”位に作品を作って一番わくわくするようにしたということが魅力の大きな理由なんでしょうね。
このあたりは、ハリウッドのエンターテイメントと同じだと思います。
日本では重さを感じない作品が多いです。
これらはみな重力無視の大立ち回りをしているからではないでしょうか。
なので、ベルセルクのように重厚感のある作品は目立ちます。
5.漫画とアニメの違いについて三浦先生は何といっている?
三浦先生は、『漫画は音もなく動きもない。みんな読者に頭で補完してもらうものです。』と、
あるインタビューで言われたそうです。
これに対し、アニメは、それらが統一されている。つまり視聴者によって補完されるところが少なく、制作者側の出力を、視聴者は一方的に受け止めてしまう傾向にあります。
なので、漫画のように視聴者に考える余裕を与える機会が少ないと思います、
このため、受け手は良くも悪しくもストレートに作品を受け入れてしまいます。結果、良いとする評価と悪いとする評価とに大きな差が生じてしまうのではないでしょうか?
なので、当たれば大きいですが、外れた場合はこれもまたマイナス側に大きく作用してしまいます。
緻密な絵を作ったり、時代考証をしたりすることはたいへんだったと思います。
それ以外にも僕たちには見えない裏側では、もっとハードなこともたくさんあったはずです。
6.まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ベルセルク新アニメのガッツとドラゴンころしが重く嘘っぽくない理由は!?」について述べさせて頂きました。
目の肥えた古参ファンをどう納得させるのかをスタッフやキャストの方達はいろんな面から検討したと思います。
しかし、本当に目の肥えた古参ファン(ベルセルク狂)は、実は、ベルセルク新アニメを制作した
スタッフやキャストたちであったと僕は思うのです。
なので、ベルセルク狂が集って作った今回の新アニメは、本当に面白いと思います。
今回のベルセルク新アニメは、こだわりにこだわる、こだわり集団によってできた素晴らしい作品です。
すでに特別先行上映会で第1話と第2話を、そして、『TVアニメ「ベルセルク」放送直前特別番組 プロジェクト“B”の道』をWOWOWで観た、ベルセルクファンの僕が思ったことを今日は書いてみました。
今日も僕のブログ”【そあかん】ベルセルク漫画アニメ映画まとめブログ”にご来訪頂きありがとうございました。
これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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