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ベルセルク単行本未収録幻の83話欠番 時代検証で判った本当の理由

今日は、『ベルセルク単行本未収録幻の83話欠番 時代検証で判った本当の理由』について述べたいと思います。

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以前投稿した、『ベルセルク 幻の83話 深淵の神②(単行本未収録)グリフィス転成の謎考察』で、 僕は、『第83話「深淵の神②』がベルセルクにおける世界の極めて重要な内容であるのにも拘わらず、 なぜコミックでは割愛されたのか?不思議でなりません。』とのべました。

なので、今日は、『ベルセルク単行本未収録幻の83話欠番 時代検証で判った本当の理由』と題して、当時の時代背景と絡めて述べてみたいと思います。

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1.一般的な欠番理由とは

一般的に雑誌で掲載されたものが、コミックや映画やアニメにおいて欠番(封印)になる理由、 または部分的にカットされる理由として、いくつか挙げられると思います。

たとえば、
①職業や人種などの差別、誹謗中傷したもの
②薬物関係、偏った宗教関係
③禁止用語、売れなかった内容が古いなどに起因した市場原理による淘汰
④天災等の偶発的な理由でマスター等の上映可能な作品が破棄された場合
⑤著作者や出版社間などの権利問題
⑥法律や条例による規制あるいは自主規制により絶版
⑦実在の個人や団体等に迷惑をかける内容
⑧名誉毀損
⑨各国大使館からの抗議などの政治的事情
⑩キャストの不祥事
⑪政治的背景
⑫間違った時代検証をした場合
⑫放映をすることで番組のスポンサーに誤解や悪い印象を与えてしまう場合
⑬途中で結末が予想できてしまう場合

など、理由はかなりあると思います。

2.単行本未収録第83話欠番の理由について考えてみた

それで、今回題材として挙げた、欠番になったベルセルク第83話についてですが、これがなぜ割愛されてしまったのか?僕なりに考えてみました。

企業は収益を挙げるために存在する。

なので、そのためには多少のことは厭(いと)わない。

それは企業にとって課せられた使命なのかもしれません。

このためでしょうか?

あるブログでの投稿では、上記⑬”途中で結末が予想できてしまう”  を理由として挙げていました。それによりますと、『結末が簡単に予想できてしまうと、ベルセルクのコミックの売り上げが低迷してしまうので、これを防止するため第83話を白泉社側が欠番にした。』というものでした。

しかし、これを読んだ僕は次のように思いました。

❶三浦建太郎先生ほどの方が、苦楽をともにしてきたガッツたち鷹の団の隊員をグリフィスが簡単に生贄に捧げてしまうような内容にするわけはない、必ずや生贄にした背景や葛藤などの理由を細かく説明するはずだ。

❷そうでなければ、読者は納得しないだろうと先生は当然考えているだろうし、何よりもご自身が納得できないだろう。

❸この部分をキチンと説明出来なければ、ベルセルクのもつ重厚感や神秘性を読者に伝えることはできないと、三浦先生は考えているはずだ。

なお、この辺りのことは、前記僕の別の記事、『ベルセルクアニメ 幻の83話 深淵の神②(単行本未収録)グリフィス転成の謎考察』に詳しく述べておりますので、こちらも読んで頂けると嬉しいです。

なので、 第83話が欠番になっていた状態のコミックを読んだ僕は、 コミックにおける降魔の儀で仲間を魔に捧げたときのグリフィスの苦悩の場面には、違和感を感じずにいられませんでした。

仲間を生贄にするグリフィスの悶え苦しんだ心の葛藤についての描写が不十分だと感じたからです。

そして、その後、第83話がコミックで割愛されていることを知り、さらにその後、83話を読む機会を得た僕は、それまでの胸のつかえが取れたという感じを覚えました。

また、「やはり、三浦建太郎先生は、僕が思っていた通りの話の展開をしてくれていたんだ。」 と思い安心感を持ちました。

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3.時代的背景と時代検証

ところで、この83話が収録されているヤングアニマル1996年14号当時の世相を調べますと、 その前年の1995年3月20日には、オウム三大事件の一つである地下鉄サリン事件がおきています。

オウム真理教事件のことを知らないあなたのためにウィキペディアを参照すると、オウム真理教事件とは、次のような事件です。

『オウム真理教の教祖である麻原彰晃(本名:松本智津夫)が救済の名の下に日本を支配して、 自らその王になることを空想し、それを現実化する過程で、外国での軍事訓練や軍事ヘリの調達、 自動小銃の密造や化学兵器の生産を行い武装化し、教団と敵対する人物の殺害や無差別テロを実行した。

被害者の数や社会に与えた影響や裁判での複数の教団幹部への厳罰判決などから、 「日本犯罪史において最悪の凶悪事件」とされている。』という事件です。

そして、具体的にオウム三大事件として知られています。その事件がどんなMであったかというと、

①教団と対立する弁護士とその家族を殺害した1989年11月の坂本堤弁護士一家殺害事件

②教団松本支部立ち退きを求める訴訟を担当する判事の殺害を目的としてサリンを散布し、計7人の死者と数百人の負傷者を出した1994年6月27日の松本サリン事件

③教団への捜査の攪乱と首都圏の混乱を目的に5両の地下鉄車両にサリンを散布して、計12人の死者と数千人の負傷者を出した1995年3月20日の地下鉄サリン事件

このように当時の時代背景を調べると、宗教がらみの題材は、たとえそれが漫画であろうとタブー。そういう世相があったように思います。つまり、第83話が欠番になったのは、前記欠番理由のうちの②宗教関係が原因ではなかったかと思います。

実際のところは、白泉社も三浦建太郎先生も、この83話については、 当初、欠番にする気持ちなど全く無かったのではないでしょうか。

でも、当局から何らかの圧力がかかり、このような世相を背景にベルセルクの83話が、さらなる宗教問題発生の契機になったら、大きな社会問題に発展する可能性があると考え、 やむなく欠番にしたのではないかと感じました。

今の若い人は知らないと思うのですが、この事件は、世界中で報道されました。

地下鉄さりん事件は、僕が当時勤めていた会社の近くで起きた事件でもあり、 一日中サイレンの音が鳴り響いていたのを覚えています。

本当にすごい事件でした。

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4.三浦建太郎先生および白泉社の迷い

このような理由から、神や、神を想記させるようなものについては、 かなりの圧力が当時の世論からも当局からも掛かっており、 一出版社の白泉社では、どうにもならなかったのではないかと思うのですがどうでしょうか。

ベルセルクの編集者は勿論、白泉社の社員にもベルセルクファンは大勢(おおぜい)いたでしょう。

ですが、話を簡単に右から左に移せるという類いのものではなかった。

どうしようもない事情があったんだと思います。

なので、もしこの僕の予想通りであるならば、この第83話をコミックから欠番させることについては、白泉社側と三浦建太郎先生との間では、 相当の議論が何度も繰り返されたのではなかろうかということは想像に難くないです。

三浦建太郎先生も白泉社も相当迷ったことでしょう。そして、第83話は、物語を進めて行く上で極めて重要な部分であっただけに、 残念で腹立たしいものがあったと思います。

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5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、『ベルセルク単行本未収録幻の83話欠番 時代検証で判った本当の理由』について述べさせて頂きました。

この検証を終えて、やっぱり三浦先生はすごい人だと僕は感じました。

そして、第83話は、このベルセルクの中でも、1,2を争うほど重要な節だと僕は思うので、 欠番になってしまったことは本当に残念でなりません。

今日も僕のブログ”【そあかん】ベルセルク漫画アニメ映画まとめブログ”にご来訪頂きありがとうございました。

これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

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コメント

  1. 774 より:

    当時のベルセルクの同人誌の中で三浦先生にインタビューした記事を載せたものがあったのですが、そのなかではっきりと「あまりにも世界観を見せすぎてしまったため」という理由が述べられています。覇王の卵の発動の瞬間のグリフィスのセリフ「お前を許せなくなる」が単行本で「お前を……」に変更されたりと、このころの三浦先生は「はっきり描かない方が伝わることもある」という考えをお持ちでした。

    • soakan より:

      774様
      コメント頂きありがとうございました。
      なるほどそういうインタビューがあったんですか。
      存じ上げませんでした。
      確かに過ぎるというのは良くないかもしれませんね、
      そういう見方もあると認識するようにします。
      貴重なご意見として承りました。
      今後もがんばりますので、辛辣なご意見も含めコメントをまたいただけると嬉しいです。
      ありがとうございました

  2. あそかん より:

    くそつまらない。
    便所の落書きとは正にこのこと。

    • soakan より:

      あそかん様

      読んでいただきありがとうございます。

      貴重なご意見として承ります。

  3. カラカラ より:

    83話が欠番になった理由。
    オウム事件があってからの欠番というのは考えすぎと思いますね。
    当時、宗教的な事柄に敏感な世論があったとして、それであの83話だけ欠番にするというのはバランスがおかしい気がします。
    なぜなら83話以外にも神や悪魔のようなもの、宗教的な描写は多々ベルセルクに存在しています。そちらはしっかりコミックになっているわけですから。それにベルセルクで描かれている宗教は中世の頃のもの。現代の一般人が想像する宗教の様相とは大分違うような気がします。

    83話は幽界の深層、深淵にあるものの作者の一つの答えのように感じます。
    単純にあの時点で描くにはタイミングが違ったのか、別の展開のアイデア等、作者の考えがあって欠番になったんだと思います。

    • soakan より:

      カラカラさま

      なるほどそういう見方もありますね。

      貴重なご意見として承ります。

      今後もがんばりますので、辛辣なご意見も含めコメントをまたいただけると嬉しいです。

      ありがとうございました