【ピピンの最期】
旧鷹の団の千人長の一人であったピピンですが、寡黙で力自慢で頼りがいのある屈強な戦士です。
ところで、僕的に解釈すると、ピピンは、隠れキャスカファンではないかと思われるところが幾つかあるように思われましたので、本日はそれらについて探っていこうと思います。
それでは本日も張り切って参りましょう。
1.プロフィール
いつものようにベルセルクオフィシャルガイドブックによれば、ピピンのプロフィールは次の通りです。
推定身長190cm、推定体重133kg、推定年齢19歳、性別:男、髪の色:黒、瞳の色:黒、武器:戦鎚(せんつい)、モーニングスター 旧鷹の団の1000人隊長であり、団の要の一人です。鷹の団一の剛腕の戦士で寡黙だが仲間想い。結構相手に対して気も遣えるデリケートなタイプです。
なお、ベルセルクオフィシャルガイドブックではピピンの身長は190cmであり、身長204cmのガッツよりも14cmも背が低いことになっています。ですが、画像ではピピンの方がガッツよりも背が高くなっており、矛盾している点がありました。
【ガッツとピピンとの身長のデータが画像と違っていることを示す画像】
2.性格・理念
ピピンは普段は寡黙で多くを語らないタイプです。ですが、勇猛であり、何度も仲間の命を救っている頼りがいのある青年です。
例えば、ミッドランド国王の姫を夜這いしたことが原因で国王の逆鱗に触れ、独房に入れられて拷問を受けていたグリフィスを、ガッツと鷹の団の精鋭であるキャスカ、ジュドー及びピピンとで救出するにあたり、暗殺を生業(なりわい)とする暗殺者集団のバーキラカ一族から皆を救出するにあたり、ピピンの咄嗟の計らいにより、死と隣り合わせの場面にいた皆を救出することに成功しています。
【粉塵に放たれた火から咄嗟に空気の逃げ道を鉄槌で開けて皆を救ったピピン】
また、常に周囲に気を配ることができ、ガッツが鷹の団に溶け込むきっかけを作ってくれたのもピピンの影響が大きいと考えます。
例えば、ガッツを鷹の団の団員に溶け込ませるため、ひとり皆から離れているガッツを軽々を持ち上げて皆の前に連れていったのもピピンです【コミック第5巻『黄金時代(7)』参照】。
【ガッツを軽々を持ち上げて皆の前に連れて行くピピン】
そのとき、抗うガッツの肘鉄を顔面に食らうのですが、ピピンは如何程にも感情を表さないところがあります。普通なら怒ってしまうところだと思いますが、ピピンは感情をむき出しにするところがまるでありません。
【ガッツの肘鉄をくらっても平然とするピピンその1】
【ガッツの肘鉄をくらっても平然とするピピンその2】
ピピンらしさがよく出ている場面だと感じました。
なお、ピピンの髪型ですが、サイドとバックを短く刈り込んだベリーショート風だと思いますが、他の団員たちの髪型と比べるとかなり個性的は髪型だと思いませんか?
【ベリーショート風のピピンの髪型】
髪型から男性の性格というものがある程度わかるということなので、少しベリーショートの男性の性格をネットで調べると、次のような性格であるとのことがわかりました。
ベリーショートの男性の性格は、懐の深い人だそうです。包容力があり、男らしい器の大きさを見せます。昔段は気弱そうに見えますが、それは誰にでも優しく接しようとする心がけがあるためです。本当はとても芯の強い人で、他人の意見にあまり左右されません。頑固者な一面があります。あくまで自分の意志を尊重し、行動力が高い人です。いざとなったら自分が最前線に出て、大切な人を守ろうとする強さがあります。
うーんまさしくピピンの性格をいいあてているように私には思われます。髪型判断恐るべし。というか三浦健太郎先生はこの髪型からある程度の性格というものを把握していたのでしょうか?だとしたらとても手が込んでいると感じるのは僕だけでしょうか。
3.技能
腕力は人一倍強く戦鎚やモーニングスターを振り回す戦闘は豪快ともいえるほどです。その怪力は、敵の追撃を許さぬ大きな壁となり、部隊に大きく貢献するものです。
【鉄槌を使ってキャスカを助けるピピン】
4.ピピンの最期
ピピンの最期は、蝕において、キャスカを助けるためにピピンが単身で使徒の攻撃を食い止めた場面です【コミック第13巻『死の嵐①』参照】。
【戦鎚を振るうピピン】
そこへジュドーがキャスカを馬でその場から逃避させようとします。離れながらもジュドーの行為に抗うキャスカがいました。
【ジュドーに抗ってピピンを助けることを願うキャスカ】
ピピンが倒されてしまうところは泣けます。
密かに想いを寄せていたキャスカの命を救うべく、キャスカを使徒の攻撃から庇いピピンは絶命しました。
【使徒にやられて絶命したピピン】
先に髪型と性格の説明をしました。
そのうちの一つに『いざとなったら自分が最前線に出て、大切な人を守ろうとする強さがあります。』とありましたが、ピピンにとってキャスカは命を貼れるまでに大切な人であったのでしょう。
大将が死なければ、鷹の団は死なないという思いから、キャスカに対する恋愛感情はなくてもキャスカを助けたとも理解できるのですが、僕にはピピンもキャスカのことが好きだったように感じます。
ピピンの場合、ジュドーのように具体的にキャスカのことをどう思っていたか台詞には出てきません。ですが、ピピンにとってキャスカは命を貼ってまで守るに値する存在であったわけです。
命をはってまでキャスカを守ろうとしたという点でジュドーによく似ていると思います。
なので、僕は、このシーンを見て、ピピンもキャスカのことが好きであったのではないかと想像しました。
よって、このことからピピンはキャスカの隠れファンではないかと考える次第です。
ですが、キャスカが好きなのはグリフィスであろうことはピピンもきっと感じていたので、同じ千人長のコルカスのように自分を前面に出すことが苦手なピピンには、とてもではありませんが、キャスカに自分の恋い慕う気持ちを告白することなどできなかったと考えます。
それは、自分がキャスカに告白したらキャスカが困るのではないかという優しさからくるのではないかと思います。
この点ジュドーとピピンとは本当によく似ていると思います。
このように寡黙で相手の気持ちを推し量ることのできる二人を僕はとても好きです。
そんなピピンですから、密かに想いを寄せていたキャスカに対しては、あくまで使徒の攻撃からキャスカを庇うことに専心し、遂に死ぬまで自分の想いをキャスカに伝えられなかったという不器用さがあると思います。
ですが、そんなピピンはとってもかっこいいし、その朴訥(ぼくとつ)さに感心すら覚えます。
また、ピピンにあってもジュドー同様、コルカスのような奢(おご)りや自慢めいたところがありません。
ピピンの過去には、並々ならぬ苦労や悲しみががあったのだと推測します。苦労や悲しみが人一倍多かったため、ピピンはきっと人に対して優しくできるのではないかという気がします。
もっとも、そんな過去の苦労や悲しみの話などをピピンは他人にはしないと思いますが。
5.ピピンがかっこいいと思われる根拠
以上のことを踏まえ、ピピンが何故かっこいいのか僕なりに考えますと、”やせ我慢のできる男”だからということができると思います。
そのように思う根拠を如何に示します。
①キャスカのことが好きなくせに、いつだって自分のことよりも相手のことを思いやってしまう。
そんな優しさのあるピピンは同性から見ても魅力的です。
ピピンは、俺が俺がと出しゃばるタイプではありません。
だから、なおさら僕はピピンを応援したくなるのです。
②蝕において、使徒と対決しているピピンがキャスカに対して言った最期の言葉は、『行け・・・!!』『逃げて逃げて・・・・・・・・』『お前は』『生き残れ』でした。
不器用なピピンには、最期の最期までキャスカに自分の思いの丈をぶつけることができないのでした。
これがピピンがキャスカに対して言った最期の台詞ですが、もっと器用なことが言えないのか最期なんだぞと!僕は思いました。
ですが、そんな最期の場面でもピピンは、自分がキャスカに対する思いをぶつけたら、きっとキャスカは困惑するだろうとまで考えていたのではないかと考えました。
ピピンらしい思いやりのある場面とセリフだと思いませんか?
このようなピピンの台詞や態度を見ていると、如何(いかん)ともし難いもどかしさを感じます。
多くの人が同じようなことを感じたと思うのですが、あまりにじれったいです。
6.まとめ
いかがでしたか?
今回は、『【ベルセルク】ピピンについて徹底追及して見た!』について紹介致しました。
今回の紹介で、ピピンについて興味のある人やもっとピピンについて知りたいと思う人への情報として、そこそこ、ご理解頂けたのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
今日も僕のブログ “【そあかん】ベルセルク漫画アニメ映画まとめブログ” にご来訪頂き本当にありがとうございます。
これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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コメント
【ガッツとピピンとの身長のデータが画像と違っていることを示す画像】ですが、自分には普通にガッツのほうが背が高く見えます…。
栗パックさま
そあかんです。
早速のコメントありがとうございました。
念のため私のスマートフォンで当該画像における
ガッツとピピンの寸法を測ってみました。
その結果は次の通りです。
ガッツ:2.6cm
ピピン:2.75cm
見方にもよると思われるのですが、現在の私の認識では
以上の通りです。
よろしくお願い申し上げます。