【新生鷹の団と戦闘する巨人たち】
三浦建太郎原作【ベルセルク】の第356話前編『巨人(ヨトゥン)』が、2018年4月27日(第4金曜日)発売のヤングアニマル2018年9号(白泉社)にてほぼ一ヶ月ぶりに隔号掲載されました。
幼児退行化したキャスカの精神を復活させることに成功したのも束(つか)の間、前話第355話では、恐怖の叫びとも取れる『うわあああ』が誰のものか判らない状態で締めくくられました。
大方の予想では、この叫びはキャスカのものということだと思いますが、これはあくまで推測でしかなく、キャスカの叫びと“断定”できる材料は、前号までの話では開示されておりませんでした。
このため、多くのベルセルクファンは、今回の第356話前編で先の叫びの主が誰のものなのかが明らかにされることを期待していた、またはキャスカの絶叫と思い込んでその後の展開を期待していたのどちらかを思い描いていたと思われます。
ではその叫びとは一体誰のものであったのか?そしてその後の展開はどうなったのか?
早速第356話前編のあらすじからいってみようと思います。
なお、『うわあああ』の声の主の根拠を明確にした僕の別記事【ベルセルク】漫画最新話(355話)あらすじ感想(うわあああは誰の叫び?)を分かりやすく解説!がありますので、宜しければ読んで頂けると嬉しいです。
1.あらすじ
読者の期待とは裏腹に第356話前編では、いきなり場面がワープして、新生グリフィス率いる新生鷹の団が、凶々(まがまが)しい巨人たちと戦闘する場面になります。
その巨人たちは、馬車を踏み潰すほどの大きな足をしており、よって、推定身長が10メートルは優にあろうかと思われる大きさです。また、人肉を喰らいます。
【馬車を踏み潰すほどに大きな巨人】
【人肉をひとのみしてしまうほどに大きな巨人】
そして、これらの巨人たちと戦闘する主役が、新生鷹の団の顎(あぎと)にして鉤爪となる戦魔兵であり、両者は真っ向勝負をすることになります。
【巨人と真っ向勝負する戦魔兵達】
新生鷹の団には、戦魔兵のみならず人間の兵士たちからなる戦闘兵も含まれており、彼らの協力もあって新生鷹の団が有利な展開をしているように思われます。
【巨人と戦う戦闘兵たち】
戦闘兵の中には、ミッドランド・ルミアス領領主の末子ミュールや、ミッドランド王国・アークロー騎士団の団長であるラバン卿も含まれます。
【戦闘するミュール】
巨人たちは、人の背丈ほどもある大きな岩を新生鷹の団に投げつけてきます。
ミュールに向けて投げつけられたその大きな岩を避けるようにソーニャは念話を通じてミュールに注意を喚起し、ミュールの危機を救います。
また、ソーニャは念話によってグリフィスを導き、敵の意志の中心が戦場の東丘の上にあることを示して、グリフィスを優位な戦闘に導きます。
【グリフィスを優位な戦闘に導くソーニャ】
さらにソーニャはグリフィスに対し、「丘の後ろの茂みに何か凶々しくて大きな影が潜んでる」と告げます。
それは巨人たちの首領とも思われる一層大きな巨人のことでしょうか?。
【首領と思われる巨人】
そして、グリフィスの戦闘がこれからどうなるのか?という期待を込めて記された語句:『現れた強大な存在に鷹は!?』をもって第356話は終了し、物語の展開は次話に持ち越されます。
【現れた強大な存在に鷹は!?】
2.感想
まぁ今回のお話を見た第1の私の印象は、「そりゃないよな!」でした。
1か月の間引きずっておいて、前話の悲鳴『うわあああ』の主が誰であるかを明らかにされなかったからです。
しかも、今話第356話(巨人)前編とありましたので、後編が次話になることに鑑みれば、当該悲鳴の主が明らかになるのは少なくとも二ヶ月以上後であることは多分間違いなく、一体いつになったらベルセルクは終了するのかと、毎度のことながら思ってしまうのでした。
また、今話は画面が主であり、どのような展開が今後なされるのかを台詞から推察することが極めて難しいと感じました。
さらに巨人(ヨトゥン)の大きさに矛盾があると思われる描画が目立ったように思われます。
例えば、第1頁で馬車と思われるものを巨人の足で踏み潰している画像(既述)がありますが、リヤカーを踏み潰してしまう程の大きな足の巨人であれば、リヤカーの荷台部分の長手方向の大きさ以上に大きな足の持ち主になると思われます。リヤカーの荷台の長手寸法を1.5メートルとし、それが巨人の足の長さとすると、巨人の身長は、10メートル前後と考えられます(平成22年度総務省発表の日本人男性の身長167cm、2008年度日本皮革産業連合会発表の足長25.31cmを元に概算しました。)。
一方で、第1頁目の最下の画像では人肉を食っている巨人の口の部分がアッピールされています。人の口の大きさが横方向に5cmであったとして、これをヒントに推測すると当該巨人の身長は30メートルを優に超えると思われ、先の身長10メートルの巨人と比べてあまりに身長が大き過ぎます。
キャプション画像では複数の巨人の画像を示しましたが、いずれの巨人もほぼ同じ身長をしているのに、先の人肉を喰っている巨人だけが突出して大きいのは合点がいきません。
また、突出して大きな体躯の巨人であれば、それが画像の中で描かれていても不自然に感じないはずです。ですがそれが描かれておらず、そっちのほうが不自然だと感じます。
巨躯の大戦士といわれるグルンベルトでさえ放魔時の身長が6メートル(ベルセルクオフィシャルガイドブック参照)ですので、それよりも大きな使徒はガニシュカ大帝以外はいないでしょう。
それにも拘わらず次の画像では、新生鷹の団の戦魔兵の方が、既述した身長10メートル以上はあると思われる巨人よりも大きく感じるのは私だけでしょうか?
【巨人といいながら使徒よりも小さいイメージの方が強い巨人たち】
今話の題材が『巨人』といっている割に巨人たちは使徒と比較して特別に大きいとは思えず、よって巨人というイメージがあまり湧かなかったのは僕だけでしょうか?
3.まとめ
いかがでしたか?
今回は、『【ベルセルク】漫画最新話(356話前編)あらすじと感想(確かに巨人だが・・・)を分かりやすく解説!』について紹介致しました。
今回の紹介で、ベルセルク漫画最新話(356話前編)をもう一度読み直そうする人や、初めてベルセルクを読もうとする人のための情報として、そこそこご理解頂けたのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
今日も僕のブログ “【そあかん】ベルセルク漫画アニメ映画まとめブログ” にご来訪頂き本当にありがとうございます。
これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
なお、僕の別記事で【ベルセルク】キャスカが復活したら一体どうなる?を述べておりますので、よろしければご覧頂けると嬉しいです。】
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コメント
グリィフィスってどなたです?w
キャラ名間違えるって…
あ様
ご指摘頂き感謝感謝です。
ありがとうございました。
ご多忙のところケアレスミスまでご指摘頂き感謝です。
また何かありましたらご遠慮なくご指摘頂けると嬉しいです。
昨年の7月22日にもコメントを頂き、今回もまたご指摘頂けましたこと
本当にありがとうございました。
他の記事についても確認いたしました。
では失礼します。