【フェムト画像】
フェムトとは、黒い鷹を思わせるような兜とマント状の黒い翼を持ち、神託として夜にウィンダム市民全員が見たとされる夢の中の鷹こと闇の鷹(新生グリフィス)が、鷹の団を贄として奉げることで転生した5人目にして最後のゴッド・ハンドのことをいいます。
人を超越した能力で向かい来るものをいなすなど、その能力には多くの謎を秘めています。
蝕の数年後、ガッツとキャスカの間に出来た幼魔に受肉し、グリフィスの肉体を纏って現世に降り立ちます。
今日はこのようなフェムトについてその正体を明らかにしていこうと思います。
それでは本日も張り切って参りましょう。
1.来歴
ガッツが鷹の団を立ち去って行く際にガッツと真剣勝負をしたもののガッツに心身ともに破れたと悟ったグリフィスは、ミッドランド王国の王姫シャルロットと一夜を共にしました。
ところがそのことをミッドランド国王に知られてしまったグリフィスは、地下深く幽閉され、拷問官によるあまりに酷いしうちを受けることになります。
それから1年後、ガッツ、およびキャスカ引きいる鷹の団の最強メンバー並びに王姫シャルロットとによって、グリフィスは拷問から解放されます。
しかし、そのとき既にグリフィスは半身不随の状態にありました。手足の腱を拷問官によって切られ、自分一人では立つことも剣を握ることもできない状態でした。
そんな悲惨な状態のグリフィスを救出に来たのが、自分を九死に貶(おとし)める原因を作ったガッツでした。
このためプライドがとてつもなく高いグリフィスにとって、ガッツに同情されることは勿論、この先、生きて行く上でもガッツの世話になることは、壮絶な拷問を受けるよりも彼のプライドを傷つけたのでした。
このためグリフィスは一人、馬車を使ってガッツたちから離れようとするのですが、その馬車が暴走してしまったことで、河原に落下してしまいます。
グリフィスは、自分に絶望し、河原にあった流木の尖鋭(せんえい)部分に首を押し当てて自殺を図ろうとします。けれども、体が不自由なグリフィスの現在の状態では、死ぬことすらできませんでした。
今の自分には命を絶つことさえもできないと知って、グリフィスは自暴自棄に陥ります。
また、一番助けられるのが嫌なガッツにも助けられるはめになり、彼の脳裏に浮かんだのは絶望という文字だけでした。
あの周到で勇猛果敢であったグリフィスが、今は生きていることに苦痛以外のなにものをも感じることができず、唯一自らに残されていた自殺をすることさえもできない自分にグリフィスはただただ涙するしかなかったのです。
そんなグリフィスの目の前に川面に沿って流れ、突然現れたのが、獄門官によって奪い取られて無くなってしまったはずの真紅のベヘリットでした。
一方、グリフィスがいなくなったことを知って、ガッツたち鷹の団は、グリフィスの後を追います。ですが、絶望の淵にあったもののプライドが異常に強いグリフィスにとって、彼ら、特にガッツに救済されることは、死よりも苦痛であったはずです。
そうでなければ、一国の王姫であるシャルロットの寝室に忍び込んでまぐあうなどという暴挙に出るなど、あの聡明で冷静なグリフィスがするはずがありません。
このことから、ガッツに心身ともに負けてしまったグリフィスがその屈辱を晴らすには、蝕をもって人知を超越する以外、如何なるものをもってもできなかったとのではないでしょうか。
このため、グリフィスは蝕を受け入れたのです。
その結果、自分がどうなるかなどということは、グリフィス自身も考えが及ばなかったと推測されます。
今の自分には死ぬことすら許されない以上、ガッツに助けられる位なら蝕を受け入れるという選択しかそのときのグリィフィスにはなかったのです。
このような背景があったため、グリフィスは、ガッツを初めとして鷹の団の団員たちも生贄に捧げたのだと思います。
その結果、魔名を冠する眷族(けんぞく)の4人のゴッドハンドが、長きに渡り欲していた5番目のゴッドハンドが誕生しました。
2.ゴッドハンドが5人揃うことの目的とは?
これについては、全く明らかにされていません。
ですが、5人のゴッドハンドに共通すること、すなわちいずれのゴッドハンドも真紅のベヘリットを持つ選ばれし眷族であること、激しい欲望や絶望に囚われていると思われること、因果律が結ばれると異次元空間を開いて降臨することなどの共通点から、何らかの大仕事をするための存在主であることに異論を唱える人はいないのではないでしょうか。
唯一気になるのが、フェムトこと新生グリフィスが築いた王都、鷹の都(ファルコニア)の存在です。
ここでは花や木々、穀物が実りを絶やすこと無く、人々は人としての営みをおくることができる世界で唯一つの砦です。
また、この砦では、人間と、血と殺戮に飢えている使徒とが共存している楽園ともいえる場でした。
しかしながら、このような楽園であり、聖地である都市をゴッドハンドの一人であるフェムトこと新生グリフィスが創造し、実現したということが、他のゴッドハンドにも共通して望むことであったのかということです。
なぜならば、ここでは絶望や激しい欲望に囚われることが極めて少ないと思われ、人々は自分の未来について夢や希望を持てると考えられます。
そうであるならば、人々は絶望とは無縁となり、ゴッドハンドたちが降臨する機会を失してしまうわけです。
つまり、新生グリフィスの今いる場所というのは、ゴッドハンドがお呼びでない世界といえるのではないかということです。
このような世界をゴッドハンドが臨むとは到底思えないわけです。
なので、矛盾するというか、次にゴッドハンドが登場するのは、どんな場面なのかを想像することすら難しいと言わざるを得ません。
このように考えますと、現段階では、今後の展開について、その片鱗をも伺わせるようなネタバレや伏線はないと言えます。
そうである以上、原作者の三浦建太郎先生に少しでもいいですから連載を継続してほしいと願って止みません。
3.フェムトの能力
フェムトは、特に武器はもたず、人を超越した能力で向かい来る者をいなすことができます。
具体的には次のような能力があります。
3-1.一瞥で反射する能力
襲い来るガッツを視線だけで弾き飛ばしたことがあります【コミック第3巻『欲望の守護天使(5)』参照】。
【襲い来るガッツを視線だけで弾き飛ばすフェムト】
【フェムトの一瞥でぶっとんだガッツ】
3-2.空間湾曲
髑髏の騎士が振るう『呼び水の剣』を受けても、空間を曲げて剣を避け、ガニシュカを斬らせています【コミック第34巻『亀裂』参照】。
【空間を湾曲するフェムト】
【斬られたガニシュカ大帝】
【ガニシュカ大帝の斬られた箇所が拡大している状態の画像】
3-3.遠隔掌握能力
離れた位置からでも手の動きだけで、髑髏の騎士をその周囲にいた使徒ごと握り潰そうとしました【コミック第13巻『脱出』参照】。
【遠隔掌握その1】
【遠隔掌握その2】
これらの能力も楽園であるファルコニアでは使う必要が全くありません。
すなわちフェムトとして新生グリフィスが登場する意味はないのが現在のグリフィスのいるファルコニアという楽園都市だということです。
このように考えますとグリフィスの目指しているもの、換言しますと三浦健太郎先生の目的とするもの自体がなんであるのかすら混沌としてしまい、一体どういう形態で最終章を迎えるのかという大きな難問にぶち当たります。
まぁ、最後はガッツとグリフィスとが戦闘する場面であるにしろ、どういった流れでそこまで辿り着くのか?
もしかしたら三浦健太郎先生自身も判らなくなっているのかもしれません。
だから休載が多いのか?という疑問を抱いてしまう次第です。
4.まとめ
いかがでしたか?
今回は、『【ベルセルク】 フェムトの正体を徹底考察してみた!』について紹介致しました。
今回の紹介で、ファルコニアについて知りたい人や、フェムトについて疑問を持った人のための情報として、そこそこご理解頂けたのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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