パックは妖精です。妖精を辞書で引くと、
『人間が普遍的に持つ観念としての、命や神や霊や魂などを表すときの言葉の一つ。 主に羽根の生えたファンタジー系の少女をいう』とか、『自然物の精霊。中国では、もともと妖怪や魔物を指して使われていた。』とか、『西洋の神話や民話などに登場する人間の姿をした精霊のこと。 自然の力を宿した神霊の中でも、人のかたちをしたものを妖精という』とか、と定義されています。
僕のイメージでは、妖精とは、幸せを運ぶ小さな精霊というものだったんだけれど、中国では、妖怪や魔物というイメージもあったということに少し驚きました。
これまでの妖精パックには、妖怪や魔物というイメージは全くありません。
ですが、僕にはこのパックが何らかしらのキーマンであるような気がしてならないのです。その理由は次の4つです。
【その1】 パックだけが本来の妖精パックと栗パックとで二股出演している。そして、栗パックのときの言葉は、手書きの文字であることが多く、読者へのアッピールとなっている。ただし、手書きの文字であるのは、パック以外にイシドロもいます。けれど、パックのセリフを手書きしてある方が圧倒的に多い。
【その2】髑髏の騎士に『なんかエルフの気配がしたような・・・』という表現を使っています『ベルセルク第18巻断罪篇生誕祭の章怪道②参照』
【その3】妖精エルフの里エルフヘルムを抜け出している。その理由をパックは、飽きたからといったが『ベルセルク38巻幻造世界篇妖精島の章上陸参照』、天国のような憩いの里をそう簡単に抜け出せるのか大いに疑問。
【その4】ガッツとの関係が他のキャストと比べて極めて深い。特筆は、ガッツのポーチの住人であり、第1巻に登場の『ナメクジ伯爵』からガッツの手元に来ることになった普通のべヘリット(グリフィスの持っていた覇王の卵である深紅のべヘリットに対する名称)と同居人である。
このようにパックは、ガッツとの関係が深かったり、特筆すべきキャラをもっていたりします。このため、ガッツがもし転生するとしたら、そのときにガッツの生贄になる可能性を秘めていると思われます。
(但し、ガッツの生贄になる人物としては、パック以外にガッツとキャスカとの間にできた妖魔から受肉してできた黒髪の少年も可能性としては十分あると思われます。)
従いまして、このパックの言動には、注意が必要であることは言うまでもないのですが、 それ以外にパックは、われわれベルセルクファンに温もりや人間らしさを想起させてくれる言動が多数あります。
ですので、パックのセリフだけでなく、画像にも注視することで、今後のベルセルクの展開上大きなヒントが隠されているのではないかという気がします。
それでは、パックの顔のうち、あなたも興味を持ってくれそうに思うのものを幾つ挙げてみたいと思います。
まずは大別して、本来の妖精の姿である妖精パックと、ギャグを連発する栗パックとで分けてみたいと思います。
目次
1.妖精パック編
1-1.パックに備わっている特別な能力を証拠づける画像
ガッツの強さの源が何かを体全体で感じているパックの画像です。
吹き出しにもかいてありますが、ガッツの自虐的で破壊的な黒いマグマのようなエネルギーをパックが体全体で感じている状態を示しています。
(単行本第2巻 欲望のい守護天使2)
1-2.泣き虫パックの画像
医師バルガスを助けないといっていたガッツが、助けに来てくれたと思い、ガッツはやっぱり思いやりがあるんだと思ったのもつかのま、ガッツに自分(パック)が人間ではないことで差別されたことばをガッツに言われたことで、ガッツと自分との間には埋められない大きな隔たりがあるんだ、やっぱりバルガスを助けることはできないんだと感じたのか涙ぐむパック。パックの過去に人間との何かしら大きな関わりがあったことの証左ではないかという気がしました。
(単行本第2巻 欲望のい守護天使2)
本当は気が弱くて臆病ですが、バルガスを助ける一大決心をして死刑執行人に立ち向かおうとしているパックです。
(単行本第2巻 欲望のい守護天使2)
1-3.パックが医師バルガスの処刑に反抗したもののナメクジ伯爵につかまり鳥かごに入れられて泣いているパックの画像
(単行本第2巻 欲望の守護天使2)
人間姿のナメクジ伯爵です。
このナメクジ伯爵の娘テレジアが何故結えにこんなに美しいのか?娘は父親に似る傾向にあると僕は思うのですが、あまりにも歴然とした差があって驚きです。
同じようにパックも思ったのでしょうか?
下の図は、信じらんないっていった顔つきのパックです。
栗パックの要素を含んだような顔つきに僕には思えました。
1-4.二枚目半のパックの画像
(単行本第2巻 欲望のい守護天使2)
このように、気が弱くて臆病なパックです。
けれど、自分のしたことで成果があがると、すぐに下の画像のように、すぐに自慢げになるところがパックにはあります。
このようなところって、僕たち人間にも多分にあるのではないでしょうか?
1-5.人間ぽさを感じさせる画像
(第1巻 欲望の守護天使1)
『これで一つ貸しね!』なんて言い方は妖精がすることは普通ないんじゃ?と思われる言い方です。
人間ぽいですよね。
1-6.人なつっこいところがあることを示す画像
(1巻 黒い剣士)
また、パックはとても人なつっこいです。
ガッツと初めて出逢った居酒屋でパックが傭兵の的あての的にされていましたが、結果的にガッツに助けられることになります。
けれど、そのときにガッツに対する挨拶の仕方が面白いと思える画像です。
でも、冷や汗をかいているところがあり、ガッツが自分を受け入れてくれるかな?という自信のなさも垣間見られます。
2.栗パック編
栗パックを見ていて一番僕が思うのは、こいつ何を考えているんだろうと感じることが多いことです。
下の画像は、イシドロから食料をせしめたときのパックの顔です。
この細目をしたパックの顔から想像できるのは、本当に何を考えているのやら全くもって不明という感じです。
妖精パックのときの顔とは全くもって相容れない顔です。
このパックの二面性がなにやら意味深な感じがするのは僕だけでしょうか?
2-1.何を考えているのやら不明な顔つきの栗パックの画像
2-2.パックの故郷にガッツ一行が向かうことを思い至るまでの間に必死で思案しているパックの画像
僕はこういうパックが好きです。
自分のことのように真剣に相手のこと考え込むところは、妖精パックの場合と全く同じなのがいい。
2-3.パックが自分の故郷の妖精郷の王子になることを想像している画像
パックがファルネーゼの兄マニフィコにおだてられて妖精郷の王子になったことを勝手に想像しているに過ぎないのですが、僕はこういう人間以上に人間らしい栗パックが大好きです。
3.まとめ
なぜ、三浦先生はパックを二枚目の妖精パックと三枚目の栗パックとにわけて描いたのか僕なりに考えてみました。
一番の理由は、美少年の妖精パックでは、人間の本性というものを端的に表現しにくかったからということではないかという気がします。
反対をいえば三枚目の栗パックの登場によって、言いにくいこともオブラートに包んで言えるからということではないでしょうか?
美少年のパックが栗パックの台詞をそのままストレートに表現したら、何か受け入れがたい感じが僕にはします。
栗パックの姿でいうことばだからストレートに我々読者が受け入れられるだろうという三浦先生ならではの緻密な計算のもとに考えられた表現だという気がします。
今日も僕のブログ”【そあかん】ベルセルク漫画アニメ映画まとめブログ”にご来訪頂きありがとうございました。
これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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