1.第6巻までのあらすじ
母親の軀(むくろ)から生まれたガッツは、傭兵団に拾われる。しかし、呪われた子供として養父ガンビーノからも傭兵団の仲間からも疎まれて育つ。そして、養父のガッツに対する怨みがつのり養父に殺されそうになったことからガッツは逆に養父を殺してしまい、傭兵団から追われるはめになる。以来戦場の中で生き抜いてきたガッツであったが、傭兵団「鷹の団」と出会い、仲間ができた。そして、かけがえのない友、グリフィスの理想と、存在が、まぶしく映り、自分のふがいなさに鷹の団の退団を考える程であった。
2.第7巻ネタバレ感想!あらすじや伏線
チューダーとの戦場で、キャスカをかばったことで自らも谷に落ちたガッツは九死に一生を得る。冷えたキャスカの体温を温めるために、洞窟内で裸になり、地肌でキャスカを温めるガッツがいた。しかし、翌日目の覚めたキャスカは激怒しますが、やがて冷静になり、自らの生い立ちをガッツに話すのでした。
貧農の末娘として生を受けたキャスカは、親に捨てられ貴族に売られるはめになります。けれど、その貴族の目的は、まだ12歳の年端もいかないキャスカを陵辱することでした。必死に抵抗するキャスカを救ってくれたのが、そこに通り掛かった鷹の団の団長であるグリフィスでした。
ですが、グリフィスは、キャスカに剣を差し出すだけで自らの助けてはくれません。自らの人生は自らが開くことを求めます。事故によるものであったのか偶然によるものであったかはわからない状態でしたが、キャスカは初めて人を殺したのです。そして、グリフィスに付いていく事をキャスカが決意した日から、キャスカの人生のすべてが変わったのだとガッツに語ります。
グリフィスの周りには、大勢の若者が集いました。その者達は皆、グリフィスの夢に賛同し、自らの意志でグリフィスについてくる者達でした。ある戦場でその中の一人の少年の死を目の前にしてグリフィスは自らの夢のために散ったその少年の死を悲しむ優しい人間だったという話をガッツにします。
しかし、グリフィスは、自分の夢の実現のためには仲間の犠牲は構わないと考える一方、軍資金を集めて犠牲を少しでも少なくすることができるなら、自らが男色貴族の犠牲になっても構わないというほどの決意もあったのだとガッツに話します。
そして、キャスカは自分がそんなグリフィスの剣となりたいと言うのでした。
しかし、ガッツが現れたことで、自分の状況が一変してしまったとも話します。
ガッツは、グリフィスが唯一自身の口から言うほどに認められた人間であり、そしてキャスカにはそれが妬ましかったというのです。
あの沈着冷静なグリフィスが、ガッツの事になると、冷静でなくなり自ら危険をおかしてまでガッツ救済に駆けつけてしまうのはなぜか。なお、このことは、男色男のチューダ帝国総督ゲノンが、自身の城塞であるドルトレインを手薄にしてまでも自らグリフィスを捕縛しようとしたことに通じるホモ特有の理由があったのかもしれません。だから自らの死を厭わずにガッツ救済に向かったと言えなくはないでしょうか?なお、グリフィスのホモ説についは僕の別記事『【ベルセルク】グリフィスのホモ説を徹底考察してみた!』にも詳しく述べておりますので,読んで頂けると嬉しいです。
それほどグリフィスに想われているにも拘わらず、なぜお前にはそのことを考える思慮が足りないのだ、とガッツをキャスカは責めるのでした。また、どうしてわたしでなく、ガッツなのだともキャスカは思います。
そんな話を取り留めなくしている間に二人の周囲は暗くなります。洞窟から脱出しようとしましたが、大勢の敵に囲まれていました。
圧倒的な強さで何十人もの敵を蹴散らす二人でしたが、ガッツは傷を負ってしまいます。
それでも身を挺してキャスカを守るガッツ。
そして、『剣ってのは鞘に収まるもんだろ・・・帰んな剣の主のもとへ・・・グリフィスのところへよ』とガッツはキャスカに命じます。
キャスカは決意を固め、仲間を連れて必ず救済に戻るので、それまで死ぬな!!!とその戦場から脱出するのでしたが、途中で敵に捕らえられます。
しかし、間一髪、鷹の団の皆が駆けつけてキャスカは難を逃れます。
早くガッツを助けにと焦るキャスカでしたが、戦場に戻ったときのガッツは、百人近くの敵の亡骸が散らばる戦場の中で一人、満身創痍の身体を休めていたのです。
【百人切りして満身創痍のガッツ】
ガッツは、味方の陣地の天幕の中に運び込まれ、絶対安静を救護の者から命じられるも、まだできると言って聞く耳を持ちません。
一方、キャスカは、ホットしたのか、それともガッツとの圧倒的な力の差を見せつけられたためなのか、少し落ち込みます。
そこにジュドーが現れ、グリフィスが、ガッツとキャスカの捜索に兵を出すことを反対する貴族に向かい、「あの二人は鷹の団の要であり、失うわけにいかない」と明言していた事を告げます。
その事がうれしくて思わず涙ぐむキャスカに、ジュドーは妖精の粉をガッツに塗ってやれと手渡すのでした。
あたりを見渡せる丘の木の下にたたずむガッツにキャスカはそっと妖精の粉をキズに塗ります。
ガッツは、キャスカに、夢に向かって人生を賭けるグリフィスとキャスカの生き様に比べたら、敵の百人と斬り合うことなんかは大したことではないと語ります。
ガッツは、今の自分は、みんなの小さな夢・・・丘から見渡せる夢のかがり火にちょっと温まっていこうとふらっと立ち寄ったに過ぎないとキャスカに漏らすのでした。
グリフィスやキャスカに比べ、自分の夢が見つけられていないガッツは焦りを感じていたのでしょうか。
そんなガッツとの会話で直感的に閃いたのかキャスカは、ガッツが自分たちの元からやがて去って行ってしまうのではないかと思うのでした。
そんな中グリフィスが帰還します。そして、二人の無事を安堵するグリフィスでした。けれどグリフィスは、キャスカの不穏な感じを見透かしたのか、どうした?と問うのでした。しかし、冷静なキャスカはグリフィスのその問いには答えませんでした。
やがて、グリフィスは、ミッドランド王から、敵対するチューダー帝国のドルドイ城塞の攻略を命じられます。
先に述べたキャスカの話の中にグリフィスが鷹の団の軍資金集めのためにある貴族の男色男の犠牲になったいう事がありました。
その貴族こそ、現ドルドレイ城塞の総司令官、ゲノン総督でした。
ゲノンは、自己の好色のためグリフィスを生かして捕らえる様、配下の者達に命令しておりました。
鷹の団と、チューダー帝国最強の騎士団である紫犀聖騎士団との戦いが始まります。圧倒的な劣勢の中、鷹の団は中央突破というかなり無謀な策を繰り返しました。
その無策とも思える奇策に首をひねるチューダー帝国将軍のボスコーンでしたが、その心配をよそにゲノン総督は、グリフィス恋しさに前線に出てきてしまい、ドルトレイ城塞をもぬけのからにしてしまうというおそまつさでした。ボスコーン将軍の緻密な計算を無視して、自己の欲望のためだけにグリフィスを追撃しようとしたのです。
ゲノンのスケベ心を知り抜いていたグリフィスは、ゲノンがドルトレイ城塞を手薄にして自らが出馬することがわかっていたのでしょう。そのため、ゲノンが留守の間に、キャスカ率いる別動隊をもって、ドルドレイ城塞を攻略します!
ガッツとボスコーン将軍との一騎打ちと、ドルトレイン城塞に居残りを命じられていた青鯨超重装猛進撃滅騎士団長のアドン及びキャスカの一騎打ちが始まるところで第7巻が終了します。
さて、険悪だったガッツとキャスカにちょっとした相互理解が生まれましたね。
あなたはお気づきだったでしょうか?第7巻の表紙を見てこれまでの各巻の表紙の雰囲気と少し違うものを私は感じたのです。あれだけ嫌悪の中にいたガッツとキャスカが互いの背中を合わせて相手を信頼しています。つまり相手に自分の後ろを任せている状態です。またキャスカにあっては、あれだけガッツに対して嫌悪感を抱いていたのに何か少しはにかむ様子さえ伺われます。
本編にも互いを背にして一緒に戦う場面がありますが(第7巻第3節決死行(2)参照)、この表紙でも、互いを思いやる感じが出ていませんか?
この辺からですね。キャスカのかわいい面を垣間見ることができるようになったのは。キャスカファンとしては見逃せないシーンが続きます。
3.まとめ
いかがでしたか?
今回は、ベルセルク第7巻感想!あらすじや伏線を分かりやすく解説について紹介致しました。
今回の紹介で、ベルセルク第7巻をもう一度読み直そうする人や、初めてベルセルクを読もうとする人のための第7巻の情報として、そこそこご理解頂けたのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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