アポトーシスとは、なかば自殺的に脱落死することをいいます。
オタマジャクシがカエルになるときに、尻尾が消失することを例示して説明されることが多い、予めプログラムされていた死のことです。
ルカの場合も過去生により今回のアポトーシスが、現世の彼女にすでにプログラミングされていたのかもしれません。
つまり、何か大きなことを契機にして、ルカに劇的な死をもたらす何かが、彼女に襲い掛かるというようなプログラミングが、彼女の中に組み込まれていたということです。
髑髏の騎士が、アポトーシスするかもしれないルカを救助した後、別れるときに彼女のことを
『無知の蛮勇(ばんゆう)か』
『それとも・・・・・』
といっています。蛮勇とは、事の理非や是非を考えずに発揮する勇気、無垢水の勇気のことです。
なので、彼女の過去に何か偉大なことがあったか、又は偉大な人物であったことを予言させるようなことばだと思います。
男の僕に限らず、多くの人が、ルカのように自分を犠牲にしてまで他者を助けるという行為を取ることは、そう簡単にできるものではありません。
凄い人です。
けれど、このようなとてつもない行為をすることができる人が実際にはいます。
それについては、僕の別記事(ベルセルクアニメ生誕祭19、20、21巻のガッツと、ルカ、イシドロ達脇役名セリフにおける【7.ベルセルクコミック第20巻脇役ルカの名セリフその1】)で詳しく述べた通りです。
とにかく、自分の命を投げ打って、他人を助けることができる人は本当の意味で凄い人だと思います。
髑髏の騎士でもそう易々とは出来ないんじゃないでしょうか。
ベルセルク第9話は、これが掲載されているコミック第19巻の黒字部分の第9節『鉄の処女』~コミック第20巻の第3節『ヘルス・エンジェルス』までです。
【第19巻】
(1)聖地の黒い剣士
(2)迷走
(3)野望少年
(4)魔窟
(5)再開
(6)伏兵
(7)断崖
(8)虜囚
(9)鉄の処女
(10)亡者の血流①
(11)亡者の血流②
【第20巻】
(1)蜘蛛(くも)の糸
(2)頂に舞うもの底に這うもの
(3)ヘルス・エンジェルス
※青:第7話分
赤:第8話分
黒:第9話分
【あらすじ】
断罪の塔にキャスカ救済に向かうガッツたち一行であるが、断罪の塔であるアルビオンの塔内は、使徒よりももっと異様な怨霊(おんれい)たちによって占拠されていた。
そして、その魔の手は、モズグスや聖鉄鎖騎士団長のファルネーゼたちにも及ぶ。
キャスカに及ぶ危険を察知したガッツは、キャスカ救済に全力を尽くす。
そして、やっとの思いで、キャスカが囚われの身となっていたアルビオンの塔の拷問室にたどり着く。
しかし、そこにはもはやキャスカの姿はなく、ガッツは、先に潜入していたパックから、キャスカが怨霊に飲み込まれてしまったとの報告を受ける。
一方、怨霊に取り囲まれ、逃げ道のなくなったモズグスたちは、これを神が与えし試練として受け入れの宣言をする。
その姿を見ていた使徒”完璧な世界の卵”(以下『卵の使徒』)は、モズグス及びその弟子たちをその望みし姿の使徒もどきにし、彼らにとてつもない破壊力をもたらす。
そして、怨霊に一旦は飲み込まれてしまったもののガッツとキャスカの子である幼魔に守られて一命を取り留めたキャスカを、使徒もどきになったモズグスが抱きかかえて、アルビオンの民衆の前に現れる。
モズグスは、キャスカを邪悪の元凶とし、火刑に処すると宣言する。
モズグスに対峙するルカ、イシドロ、ジェローム、ニーナの4人。
彼らにできることは、キャスカを返せということばを発することのみであった。
モズグスと同様に使徒もどきになった弟子の一人により破壊されたアルビオンの塔の一部の柱が粉砕されたときの勢いで、ルカの足下が崩れる。
落下寸前のルカを、ニーナ-ジェローム-イシドロの人間三人鎖で凌(しの)ぐ。
ルカの手を握り、彼女の命の重さをニーナは実感する。
突然、ニーナの手を自ら離し、最期の言葉として、ジェロームにニーナのことをルカは託す。
思いも因らぬルカの行為に驚嘆し呆然とする三人たち。
落下するルカを、髑髏の騎士が、天空を駆ける天馬で駆けつけて救出する。
その間に残った3人に迫り攻撃するモズグスの弟子たち。
そこへ突如ガッツが現れ3人を救う。
アルビオンの麓の骸(むくろ)安置所において、髑髏の騎士は、助けたルカに、自らニーナの手を離して、死を選んだ理由を問う。
皆が生き延びるには、ニーナの手を離すしか無いと思い、自分は、骨折する程度で済むと踏んだとルカは答える。そして、髑髏の騎士と卵の使徒とが対峙することになり、ルカはただそれを唖然として見守る。
場面が変わり、7匹の使徒もどきとガッツは戦闘する。
キャスカに後一歩のところまで迫ったガッツの画面アップで第9話は終了する。
今日も僕のブログ”【そあかん】ベルセルク漫画アニメ映画まとめブログ”にご来訪頂きありがとうございました。
これからも頑張りますのでお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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