【ガッツ犬「魔物の王」と向かう】
三浦建太郎原作【ベルセルク】が、2018年1月26日(第4木曜日)発売のヤングアニマル2018年3号(白泉社)にて一ヶ月ぶりに隔号掲載されました。
今号に掲載されたのは、第353話でタイトルは『最後の欠片』です。
幼児退行化したキャスカの精神を回復させてキャスカを復活させるため、妖精パックの古里であるエルフヘルムの花吹雪く王ダナンの力を借りて、キャスカの深層世界に降り立ったシールケとファルネーゼの奮闘ぶりの結果として、最後の欠片の正体が描かれていると思われるものです。
1.あらすじ
キャスカの心の深層へと旅立ち、薄闇の荒野でキャスカの記憶の欠片をガッツ犬とともに集めるシールケとファルネーゼは、最終目的地と思われる遠方の針山目指して進行します。そして、遂に最後の欠片と思われる場所の麓にまで辿り着きます。
【針山目指して進行するシールケとファルネーゼ】
すると、これまでにキャスカの夢の中で現れた魔物とは比較にならない程に強力な敵である最後の欠片の守護者、恐らくはこの夢の中での最強の存在者と思われる鷹のごとき形態をした「魔物の王」が出現します。
【魔物の王】
そして、キャスカの壊れた心を示唆するごとき壊れた人形の入った棺とそれを引くガッツ犬を巨大な鷹爪で掴んで上空に舞い上がり、天からそれらを落としたのです。
そのとき咄嗟にファルネーゼがポーチから取り出したセルピコのシェルフのフードが、擬人化されてガッツ犬と棺の落下を空中でキャッチするのでした。
【セルピコのフードによって落下を助けられるガッツ犬と棺】
けれど、「魔物の王」による再攻撃を受けてガッツ犬は落下し、その下にあった針杉の針に突き刺さります。
しかし、驚いたことに、ファルネーゼのポーチから今度は狂戦士の甲胄の流体化したごときものが飛び出てガッツ犬の身に纏われます。
その流体化したもので、ガッツ犬は人間ガッツが狂戦士の甲胄を身に纏ったときと同様にガッツ犬の不足の状態を補い、最強犬ガッツを誕生させるのでした。
【敵を目掛けて飛び出すガッツ犬】
姿は違えど、人間ガッツが狂戦士の甲胄を身に付けたときと変わらぬ禍々しさで敵を目掛けて飛び出すガッツ犬と「魔物の王」との激突が、恐怖と狂気の入り交じった中で展開されるのでした。
ガッツ犬は、長い尻尾でドラゴン殺しを扱います。
【尻尾でドラゴン殺しを扱うガッツ犬】
ガッツ犬の尻尾でドラゴンの殺しの柄の部分を纏(まとううように把持して両者は一体化するのです。
そして、ガッツ犬では、大砲が口に仕込まれており、そこから弾丸を発射できるようになっています。
【大砲が口に仕込まれたガッツ犬】
「魔物の王」が、ガッツ犬目掛けて再び飛翔し、襲い掛かります。
【ガッツ犬「魔物の王」と向かう】
ガッツ犬は、口に仕込んであった大砲で応戦するとともに、即座にドラゴン殺しで魔物の王に一太刀浴びせます。
【ガッツ犬が魔物の王に一太刀浴びせる画像】
ガッツ犬が魔物の王と対戦している間に、シールケとファルネーゼは、ゴーレムの力を借りて棺を持ち上げ、欠片の元へ向かいます。
【ガッツ犬が魔物の王と戦闘している間に棺を運ぶシールケたち】
しかしながら、その間にも魔物の王の放つ瘴気(しょうき)から無数の魔物が溢れ出し、シールケたちの行く手を阻むのでした。
既に持ち駒のないシールケとファルネーゼは、自分たちの限界を感じます。
そして、思わず『防ぐ手立てが・・・』と叫ぶのでした。
そこへ何と驚いたことに、生前の魔女フローラが『言ったでしょう。夢でまた会える』といって現れます。
【突如現れた魔女フローラ】
フローラは二人のこれまでの努力に祝福を授けると言って、若きし頃のフローラの姿に化身します。
【フローラが若き日のフローラに化身】
そして、シールケたちを取り囲むほど無数にいた魔物を消滅させ、シールケたちに欠片の元へ通じる道を示すのでした。
ついにシールケたちは、最後の欠片の真下に到達します。
【最後の欠片の真下に到達したシールケたち】
ファルネーゼが、彼女のポーチから取り出したモズグスの顔面を模したサイコロ状のアイテムを棺の下に設置します。
すると、それが大きく膨れ上がり、自動エレベータよろしくシールケたちを最後の欠片の面前にまで到達させるのでした。
【肥大化したモズグスの顔面を模したサイコロ状のアイテム】
ゴーレム達によって最後の欠片の間口が開かれようとしています。
【最後の欠片の間口が開かれようとしている画像】
ついに最後の欠片の正体が明かされようとしています。
最後の欠片が、キャスカが身籠もっていた幼魔であることが厳然として明らかにされた一瞬です。
【最後の欠片が、キャスカが身籠もっていた幼魔であろうと思われる画像()】
2.伏線
この353話では、魔女フローラが登場するのですが、彼女が弟子のシールケに向かって『言ったでしょう。夢でまた会える』といって現れます。
このことは、【コミック第27巻(業火の底)参照】においても述べております。
【画像魔女フローラが愛弟子シールケに言ったことば】
僕は他の記事で、最後の欠片の正体を予想した記事を書いたのですが、残念ながら外れたみたいです。
上記のフローラの言葉を記憶していたならば、このことばと、キャスカの夢の中にシールケたちがいるということとを掛け合わすことで、フローラが登場することを本号における伏線として前号で予想できたのではなかったかという気がします。
予想できなかった最大の原因は、最後の欠片の中身に注目し過ぎたせいでしょう。
木を見て森を見ずといったところで、フローラの登場は、予測できる程度のものであったのにと思うと残念でなりません。
3.感想
シールケたちが旅しているのは、キャスカの夢の中であり、その目的が、キャスカの失われた記憶を取り戻す旅路である以上、出現する魔物が現世の登場人物たちと重なることがあるのはごく自然なことです。
幼魔にあってもキャスカとの関係が強い人物でした。
母親が自身の子供に対する思いはいつの世でも絶大であるという普遍のルールに気づけていたら、最後の欠片が幼魔であろうことを予測するのはそんなに難しいことではなかったのではないかという気がします。
少なくとも、幼魔の出現をその選択枝の一つとして列挙すること位はできたのではないかと反省しきりです。
ただし、一つ気になることがあります。
上記【最後の欠片が、キャスカが身籠もっていた幼魔であろうと思われる画像】の右下にある言葉(ヤンアニでは掲載されていましたが、コミックスでは削除されていました。)ですが、『辿り着いた最後の欠片。そしてその姿は?』とされ、”?”で締めくくられています。
なぜ?を付けたのでしょう。
最後の欠片が幼魔であることが確定的であれば、感嘆符”!”をつけるのが自然だと思います。
”?”としたのは、最後の欠片が幼魔ではない場合があり得ることを読者に気づかせるためでしょうか?
4.まとめ
いかがでしたか?
今回は、『ベルセルク漫画最新話(353話)あらすじや伏線を分かりやすく解説!』について紹介致しました。
今回の紹介で、ベルセルク漫画最新話(353話)をもう一度読み直そうする人や、初めてベルセルクを読もうとする人のための情報として、そこそこご理解頂けたのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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